投資支援会社に相談をしてみました(男性/40代)
私は父から受け継いだ企業で新しい事業を展開し、アジア圏への進出も計画していました。
しかし、現地企業のリサーチ不足により契約で大きな損失が出たうえ条件が整わなくなり、工場や店舗を閉鎖するなど多大な損失と債務を抱え、債務超過に陥りました。
金融機関からは要注意先に指定されてしまい、新規の貸し付けへおろか、取引銀行による貸し剥がしが行われ、もはや倒産寸前だったのです。
アジア進出を発表した時点では投資ファンドも注目するほど技術が高く、将来性が見込める中小企業とされていましたが、今や出資をしても銀行から資金回収をされるだけと見送られてしまいました。
そこで、投資支援会社に相談をしたところ、担当者がチームを組んで、
取引銀行と投資ファンドとの間で交渉を行ってくれたのです。
そのためには、ファンドの出資によってどれだけ収益が改善し既存の債務をスムーズに返済できるか、債務弁済計画を作って金融機関とファンドに了承を得る必要がありました。
担当チームによる強力なバックアップのもと提出する資料の作成や、
今後の事業展開について計画書を作り上げました。
その結果、取引銀行は投資ファンドによる出資を条件に貸し剥がしを停止し、
要注意先から正常先に引き上げることに合意してくれました。
一方、投資ファンドも銀行による評価が上がったことと、計画書の内容に
ゴーサインをだしてくれ、事業資金の出資を承諾してくれたのです。
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事業資金調達方法〜投資〜
事業資金の調達は借入だけではない
事業資金を調達する方法としては、個人で貯めたお金を出資する、
金融機関等から融資を受ける、そして投資家に投資をしてもらうといった方法があります。
融資と投資は、人からお金を得るという意味では同じように見えますが、性質は全く異なります。
融資は間接金融といわれており、借りたお金は返さなければなりません。
これに対して、投資は直接金融といわれており、
出資してもらったお金は自己資金となり、返済の必要はありません。
代わりとして、収益が上がれば、その利益の一部を還元することが求められます。
つまり、投資家はその企業や事業の未来や成長に期待して、応援してくれるわけです。
どのように利用すればいいのか
投資というと、株式市場が真っ先に思いつくかもしれません。
となると、小さな企業ではとても上場なんて無理だから、
資金調達手段の1つには位置づけられないと考えると思います。
ですが、投資には株式市場だけでなく、私募投資といった方法があります。
小さな企業であっても、投資家にプレゼンをしたり、事業内容や
今後の計画等を示して賛同を得れば、資金を出資してもらえる可能性があるのです。
もっとも、これを自らが行おうとすると、高度な知識や手間、時間がかかり容易ではありません。
そこで、ベンチャーキャピタルやエンジェルファンドといった、
投資ファンドを利用する方法があります。
さらに、こうした投資ファンドから投資を得られるようサポートしてくれるキャピタル会社や、中小企業向けの公的機関があります。
なので、まずはここに相談をし、経営上のアドバイスや
出資獲得に向けた計画書やプレゼン資料の作成を後押ししてもらうのがおすすめです。
どのような時に使えるのか
どのような時に投資をしてもらえるかといえば、大きく分けて3つほどパターンがあります。
1つめは、創業時です。
技術やノウハウ、アイディアはあっても、資金がないという方の起業を支援するためのファンドであり、エンジェルファンドとかベンチャーキャピタルなどと呼ばれる場合もあります。
その技術レベルや、これまでにないアイディアに魅力を感じ、
将来性がある、成長が見込めると投資してくれるものです。
2つめは、中小企業を支援するためのファンドです。
規模等から金融機関からは借りにくい中小企業ですが、日本は中小企業が経済や
産業を支えているといっても過言ではなく、優秀な技術やノウハウが蓄積されています。
そんな中小企業を応援する目的で、投資をしてくれます。
さらに3つめは、企業再生を応援するファンドで、債務超過であっても、
その企業の技術や人材を見込んで、再生可能性がある企業を応援するものです。